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――まず職歴を教えて下さい。

1998年に縁があって自動車メーカーからケーヒンに入社しました。 その後、まもなく1999年末からHondaシビック用インジェクターの開発に携わりました。 私が開発に加わったのは量産まで4か月という時期でしたが、まだ耐久性が不十分でした。 そこで人員の配置を含めて見直しを行い、何とか完成にこぎつきました。 様々なメンバーと修羅場をくぐり抜けたため、一気に絆が深まったことを覚えています。 また、私は前職でトランスミッション開発を担当していましたが、 インジェクターというコア部品の開発に初めて携われたことも印象深かったです。

――現在の担当領域の業務内容を紹介してください。

3300億円の売上の中の、60%強の額の購買業務を担当しています。 ケーヒンの購買には、直接お取引先様と交渉し、コストダウンを図る部署をはじめ、社内の資材や設備についても購買を担当する部署があります。 また、新しい領域として、開発と共に新製品を開拓する購買技術という部署があります。

――新製品を開拓する部署とはどのようなものですか。

「購買技術力強化」と称し、製品の最初の図面を作る段階で、設計や生産技術メンバー、 お取引先様、品質の担当者と一緒に、最適な仕様を決定するための部署です。 目標のコストなどを様々な部門が早期に共有できるので、早く安く、いいモノがつくれます。 現在、この成果が出てきており、20〜30%のコストダウンに成功しています。 従来は、まず設計者が図面を書き、お取引先様や別部門が検討するという工程でした。 目標よりコストが高い場合は、再び設計する必要があるため、時間とコストがかかっていました。

――他にも特徴的なシステムはありますか。

数年前から取引先PIA(プロダクティビティ・インプルーブメント・アクティビティ)を始めています。 これは生産活動におけるムダを可能な限り排除する運動のことです。 例えば、ドリルで穴を開ける場合、穴を開けるスピードと、 穴を開ける場所まで到達するスピードがほぼ同じです。 そこで、到達までの速度を上げることによって、ネット単位での稼働時間をできるだけ短く早く、 ロスを少なくします。こうしたムダを購買、品質、開発、生産技術、営業のメンバーが一丸となって発見し、 積み重ねていくことでサイクルタイムを短くしています。 投資の面でも、そういった観点から見れば、無駄な投資を発見できます。 さらに、我々で実践しているものをお取引先様にも共有して頂いています。

――将来的なビジョンはありますか。

現在、購買部門はコスト削減を目的とするコストセンターと言われています。 これを、利益を生み出すプロフィットセンターに変えていきたい。 これは積極的に他部門を動すとともに、製品の変化に応じて調達先を柔軟に選択し、 コストダウンを戦略的にできる人たちの集団です。 最終的には、お取引先様とケーヒンが共に栄えていくことを目的としています。

――共存共栄の精神ですか。

企業が存在していくためには、利益のみを追求すべきではないと考えます。 社会に貢献し、存在意義がある企業にならなければなりません。 ケーヒンには、全従業員が想いを共有できるケーヒンフィロソフィーがあるので存在意義のある企業の実現はできると私は思います。

――どんな人材を求めていますか。

まず重要なのはコミュニケーション能力ですね。 ただ話をするのではなく、自分のやりたいことをきっちり他人に伝え、 他人に自分の求める結果を出してもらうことが本当のコミュニケーションだと思います。 第二に、自ら動き、提案し、物事を解決できる人ですね。 できないことに対して疑問を持ち、原因に基づいて対策を出せることが重要です。 さらに、ダメな点を他人にも理論づけて堂々と言えればベターです。 間違いを指摘するのは大変ですが、不具合のある製品が世に出ることを未然に防げます。

――そういった能力はどうすれば養われるものですか?

仕事を「やらなきゃいけない」と思うと、やりたくないものですが、 「やりたい」とか「いい結果を出したい」と思えば、どんどんやりたくなるものです。 そういう人は自然に色々なやり方を考える。つまり「こうありたい」と願う高い志や、 結果が出るまでやり続ける信念が必要なのだと思います。 これに加え、設計であれば、志を具現化できるスキルが必要となります。

――他にも求める人物像はありますか。

人材を育成できる方です。スキルは学べば向上しますが、人づくりは大変難しい。 本当に仕事を理解し、他人に「育ってほしい」という気持ちが必要です。 今後は、時間を設けるなどして、人づくりのシステムをより充実させたい。 前述したプロフィットセンターに加え、購買では人づくりに力を注いでいきたいと考えています。 なお、年齢層に応じて期待することも異なります。転職希望者には、およそ三つの波があり、 27・28歳程度の方には仕事やスキルに対する認識、32・33歳の方は即戦力か否かが問われます。 これに加え、37・38歳の方にはマネージメント能力にも期待しています。

――購買の領域で役立つスキルを教えて下さい。

図面を見て、概ねのコストを計算できる技術です。 さらに、それを元にお取引先様とプライスを理論的に交渉できる技術ですね。 お取引先様の経営者や役員と直接交渉させて頂く場面もあるので、ある程度の経験は必要です。 経験領域としては購買のほかに、営業の方も適していると言えます。 営業の相手は購買なので、購買の立場を熟知しているからです。 さらに、理科系の知識や経験のある方も歓迎です。 将来的に「開発購買」という形で、開発の人間と一緒にモノをつくりあげていきたいと考えています。 開発のメンバー以上に購買が技術や知識を持ち、お取引先様をリードしながら、設計スタッフに技術を与えていきたいのです。

――ケーヒンの魅力を教えて下さい。

理にかなった提案であれば、実行させてもらえる風土があります。 中途入社者は、入社後、自分のやりたいことが必ず出てくるはずです。 その理由と効果を伝えてもらえれば、我々は全力でバックアップします。 また、やりたいことがあって入社した人は、能力を最大限発揮できる部署で働いて頂きます。 さらにケーヒンのフィールドはグローバルなので、海外で働くチャンスが多いです。 特に購買は、ほとんどの拠点で活躍できます。



現在、自動車業界は燃費の向上がテーマとなっています。 そのためのデバイスづくりが必要不可欠です。また今の時代、安くていいモノは当たり前。 感動する製品でなければメーカーは生き残れません。 そんな製品をつくるために、ぜひケーヒンに来て、皆さんの力を貸してください。 そして、自分の可能性を試したい、もっと自分を高めたいと思っている人は、私と一緒にチャレンジしていきましょう。

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